腐植酸の過剰散布に弊害はあるのか?! その勘違いについて
腐植酸が、ここ10年で大きく取り上げられるようになりました。
ただ、そのほとんどが再生腐植であり、認識や扱い方について誤解が生じているのも事実です。
腐植酸自体についての認識不足が招いているトラブルが色々とあります。
例えば、「腐植酸の過剰散布」についての問合せが結構な頻度であります。
「希釈は100倍で散布しても良いのか?」
「原液散布したらどうなるのか?」
これが、再生腐植や堆肥から作られた腐植の場合は、大きな問題が起こります。
これには、そもそも腐植酸がどういうものであるのかを理解する必要があります。
腐植とは、土壌中の有機物のうち、生きている微生物や新鮮な動植物遺体を除くすべての土壌有機物の事で、
動植物遺体が土壌生物に分解・再合成された暗色の高分子化合物を腐植物質と言います。
この腐植物質は3つに分類され、アルカリに溶けて酸に溶けないものをフミン酸。
アルカリにも酸にも溶けるものをフルボ酸、どちらにも溶けないものをヒューミンとされます。
一般的には、フミン酸とフルボ酸を合わせて腐植酸と呼んでいます。
植物が育つ上で、この腐植物質が土壌中に不可欠であり豊富であることが望ましいのですが、
農業において、野菜や果物が栽培される過程で植物が腐植酸を消費していくため、放置しておくと腐植酸は消耗します。
腐植酸を補う方法として、堆肥の投入が考えられますが一般的に堆肥に含まれる腐植酸の含有量は1~2%に過ぎません。
そして堆肥には窒素やリン酸、カリなども含まれており、腐植酸を補おうとすると窒素過多になるケースが多々あるのです。
結果として、このような症状が出ます。
●葉は濃緑色、軟弱となり、病害虫、冷害などの抵抗性が減少する
●葉の伸張、分げつの増加が顕著で過繁茂となり、倒伏しやすい
●病害虫にかかりやすい
そして、これらの一時的な対処療法として良く推奨されるのが、生わらや未熟有機質などをすき込んだりすることです。
水稲栽培では数日間落水し、土壌を乾燥させてから水をかけ流すといったことも行われています。
また、窒素過多を考慮した腐植物質散布では、再生腐植が多用されています。
つまり、腐植酸を補うための堆肥の過剰投入は肥料成分の過多や未分解有機物による土壌障害が起こる可能性がありますから、
適正な量の堆肥を施用し亜炭(炭化度の低い石炭) を原料とする腐植酸を豊富に含む資材(再生腐植)を使うというものです。
冒頭で、堆肥や再生腐植を過剰散布すると大きな問題が起きると申し上げましたが、これが理由です。
もちろん、再生腐植は天然腐植酸と異なり微生物などは皆無ですから、本来の腐植とは全く異なるということはご理解頂けるかと思います。実際、天然の腐植酸は、化石から石油が出来るように、腐葉土が数千年をかけて泥状化したものですから亜炭から作られた再生腐植とは違って当然です。
天然の腐植酸には、保肥力の向上、微生物の活性化、リン酸固定の軽減が期待できます。
また天然の腐植酸はマイナス電気を帯びているので、カリやマグネシウム、カルシウムなどの陽イオン元素を 保持し溶脱を防ぎます。
そして、リン酸の固定化を腐植酸のキレート作用(金属イオンと有機物との化合) によって植物に吸収されやすい状態にし、土壌の改善も期待できます。
特にリン酸吸収係数の高い土壌 (火山灰土壌など)ではその効果が大きく、蓄積した過剰なリン酸成分を有効活用することができるでしょう。
一方、天然腐植酸に関してはほぼ問題は起こらないと認識されています。
実際、十数年前から原産国であるアメリカでは様々な治験が行われていますが、未だ過剰散布による弊害は報告されていません。
問題が生じるとすれば、コストの問題でしょう。また土壌面積あたりの微生物の活動効力にも上限があります。
この点において、APEX-10 エーペックステンは、コスト及び効果的な平均値として結果が出やすい為、3000倍希釈を基準とし
推奨しているのです。 ※土壌や生育状況の違いによって、500倍以上で推奨および実散布するケースも多々あります。
近年、腐植と言う言葉がひとくくりにされてしまい、表面的な言葉が独り歩きしてしまっていますが、
流通している商品の中で、天然であり、かつ自然な状態である液状(泥状)のものはAPEX-10 エーペックステンのみです。
アメリカでは認証も取得しており、有機栽培における指定資材の認定も受けています。
何より、農業において基本的な土壌物理学や植物生理の知識は欠かせません。
もちろん経験によるノウハウも大切ですが、土台となる農学の幅が広がればより素晴らしいものになることでしょう。
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