堆肥の役割 その秘めたる力
今回は、堆肥について少し復習しましょう。
堆肥というと、土壌改良的な土を良くする資材というイメージが強いようです。
土壌団粒をつくる、土壌病害を抑える、肥料の供給&保持など、土の総合力を高める為に
堆肥を施用するのだ、とされてきました。
実際、堆肥の役割を大きく分けて考えるのであれば、下記の2つになります。
①土壌病害虫を抑える
②土壌の団粒構造を維持
①病害虫を抑える
(完熟堆肥ではなく、中熟堆肥をお勧めします。)
理由は、中熟堆肥の場合は有用微生物も多く、それらのエサも豊富にあるのです。
特に、フザリウム菌やセンチュウを抑えることができる放線菌を培養した堆肥や、
カビの仲間の土壌病害を抑えることができるバチルス菌を培養した堆肥は素晴らしいチカラを持っています。
※納豆菌(バチルス菌)の効果と簡単な作り方
効果
- カビ胞子に取り付き発芽を抑制する
- デンプンやタンパク質を分解する酵素を体外に分泌する
- 有機酸の他、ビタミンB群を生産する(ビタミンB=抗酸化力)
- 生長ホルモンのサイトカイニン様物質を作り生長を促進する。
- 二酸化炭素は発生させないため、団粒化には直接効果はない。
培養方法
材料
- 純水(またはミネラルウォーター)5L
- サトウキビ糖 580g(水の重さの3〜5%)
- 無調整豆乳 100ml
行程
- 水の重さの3〜5%の糖とミキサーで砕いた納豆(もしくはかき混ぜて、豆をザルでこした納豆液)を、純水にいれます。
- 無調整の豆乳を加えます。
- 金魚飼育に使うミニヒーターとエアレーション器具を入れ、30℃を保ちます。(エアレーションの目安は体積の1%程度)
- 栄養状態がよく温度も充分であれば、1個の納豆菌が16時間後には40億個になっています。
②団粒構造を維持
団粒構造の土とは、大小の粒が混ざり合った土のこと。
粒と粒の間には適度な隙間がたくさんできるため、水はけがよく、空気もよく通ります。
土の塊に水や養分を蓄えるので、水持ちがよく、肥料持ちも良くなります。
また植物がしっかりと生長するためには、根まわりに酸素が必要です。
また、団粒の隙間には無数の微生物も棲みつきます。
土壌生物の多様性により、野菜を害する特定の生物が蔓延しないため、病害虫も発生しにくくなるのです。
完熟堆肥ではなく、中熟堆肥を勧めるのは、この微生物が圧倒的に多いからです。
団粒構造の土を作るには、土を耕して空気を含ませればいい訳ではありません。
団粒化は、土の中に棲む多様な土壌生物の活動のおかげです。
土壌生物が堆肥中の枯れた植物や根を食べながら活動し、分泌する粘液が接着剤の働きをして、
土や腐植、ミミズの糞などがくっつき合って団子が作られるのです。
ですから、完熟堆肥ではこういった事ができないので中熟堆肥が適しているということです。
※化学肥料を使い続けると・・・
化学肥料は土壌生物の食べ物ではありません。
そのため、化学肥料だけを使い続けると、土壌生物の減少と単純化を招きます。
微生物のエサがないのですから当然です。
土壌生物が減れば病害虫が増えて農薬を使わざるを得なくなり、生物相の単純化に拍車が掛かるという悪循環に陥ります。
化学肥料を使うということは、農薬を使うことを促進することでもあるのです。
そうすると、土は単純な構造になり、耕しても雨が降るとかたく締まり、常に耕うんを繰り返す必要が出てきます。
土が豊かな森を見てください。 耕さなくても自然とフカフカの団粒構造になっているはずです。
化学肥料は明確で使いやすい肥料ですが、デメリットも知った上で、バランスよく使わないと結局は、
植物を軟弱化させることになってしまいます。
私達がAPEX-10 エーペックステンを推奨する理由は、
この土を活性化させてくれる微生物を含め、団粒化の核とも言える『腐植』、
これが天然のものであるということです。
化石が石油に変化していくように、豊かな土は年月を経て、『腐植』に変化していきます。
土の力そのものといえる腐植。
ですから、あらゆる植物、作物が元気に育つのです。
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